オーディオアクセサリ

オーディオアクセサリとは、オーディオ機器の音質向上を主な目的として接続・設置する、周辺機器や小物類です。

「自分の聴きたいものを、聴きたいように聴く」ことがオーディオの愉しみのひとつですが、良質なオーディオ機器を揃えるだけでは欲しい音を得ることは難しいものです。というのも、音響機器の周辺には振動や反響、ノイズといった「音」が存在し、それらを制御しなければ、目的の音をすくいとることはできないからです。また聴く対象によっても、どんなふうに聴きたいかは変わります。そうした音質の調整に、こまやかに、時に大きく寄与できるのがオーディオアクセサリです。

オーディオアクセサリの主な役割として、ノイズの除去・減衰、振動抑制、導電率の向上が挙げられます。またオーディオアクセサリを追加・交換することで、本体の扱いや配線が楽になる、見た目が変化しインテリアになじみやすくなるといった効果も期待できます。

一般的に敷居が高く価格も高いというイメージのある「オーディオ」の中でも、オーディオアクセサリはオーディオ機器を変更することなく、機器や楽曲のもつポテンシャルを引き出せるのが強みです。お手持ちのオーディオプレーヤーやスピーカー、アンプ、パソコンやスマホ、カーオーディオ等にセットして、音の変化をお楽しみください。

オーディオ機器に接続するオーディオアクセサリ

ケーブル類: オーディオ用のケーブル類は、比較的手軽に導入できる音質向上アクセサリであり、内部の伝導体や、外来ノイズから伝達信号を守るシールド、振動抑制のためのクッション材などに様々な工夫が施されているのが特徴です。電源ケーブル、インターコネクトケーブル（ラインケーブル）、スピーカーケーブル、フォノケーブル、LANケーブル、USBケーブル等のデジタルケーブルなど様々な種類があります。
ケーブルプラグ: ケーブルプラグはケーブルの先端に使われるパーツで、取り付けることで導体むき出しのケーブルに比べ抜き差しが楽になるだけでなく、機器との接続強化や、導電率向上といった効果が期待できます。ラインケーブルに接続するRCAプラグ、スピーカーケーブルプラグに接続するバナナプラグ、Yラグなどが代表的です。またプラグを交換する場合は適合する端子（ターミナル）が必要になるため、プラグ選びではターミナル選びも楽しみのひとつとなります。
トランス電源アダプター: トランスとは変圧器のことで、電源トランスは一般住宅用に供給されるAC（交流）電源を接続する機器に適した電圧に調整する装置です。電源トランスのもつ絶縁機能により、電源由来のノイズが遮断されます。また搭載される電源レギュレーターによって出力電圧が安定し、オーディオ機器の安定した駆動が可能になります。
ハーモナイザー: 音色の温かさや心地よさに影響するといわれる倍音（ハーモニックス＝元の音の偶数倍の周波数をもつ音）を増やす装置です。
USB-DAC: DAC（D／Aコンバーター）はデジタル信号をアナログ信号に変換する装置で、パソコンやスマートフォンにも、音声出力のためのDACがすでに備わっています。ただ高音質再生を主眼としたものではないため、出力音声には機器内部のノイズが混入していることが多いです。オーディオ用のUSB-DACはUSBポートに挿して使える音質特化型のDACで、コンパクトに高音質再生を楽しめるのが魅力です。ポータブルヘッドフォンアンプ、通称ポタアン等にDACが内蔵されている複合型も多く登場しています。

オーディオ機器の設置環境を整えるオーディオアクセサリ

インシュレーター／スパイク: オーディオ機器の下につけられるいわゆる「脚」で、床などとオーディオ機器の設置面積を減らし、振動を制御するのが目的です。インシュレーターはオーディオ自体の振動を吸収して外に逃がす、スパイクは機器の振動エネルギーを床に伝えず反射させ、パワフルな音にするという違いがあります。
オーディオラック／オーディオボード: オーディオ機器を置くためのラックや台で、床の振動を吸収・遮断するとともに、オーディオ機器自体の振動制御にも優れた素材が使われています。ケーブル類の収納場所を設けたオーディオラックもあり、機器をきれいに設置したいときにも役立ちます。当ショップでは、ラックスマン製の各種オーディオ・キットに対応するウッドケースを取り扱っています。
吸音材／反射・拡散材／調音パネル: 天井や床、壁などに設置し、室内の音響を良くする「ルームチューニング」に使われる各種素材です。