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スピーカーユニット単体 ペア完成品 マークオーディオ製 10cm フルレンジ
世界初! UTAG(超薄板特殊ガラス)の振動板を採用したフルレンジスピーカー。
圧倒的な音のクリアさと立体感のある再現性を実現、クラファンで驚異の5868%を達成!
従来のスピーカーユニットの常識を覆す独創的な設計でフルレンジスピーカーユニットの限界を自ら超え続けてきたマークオーディオグループの 株式会社フィディリティムサウンド は、世界初となるUTAG(Ultra Thin Acoustic Glass=特殊ガラス)を振動版に使ったスピーカーユニット「Alpair 5G(読み=アルペア・ファイブ・ジー)」を
クラウドファンディングにて発売し、公開初日に目標額を達成、最終的には5868%もの達成率を記録しました。
スピーカーユニットといえば、パルプやアルミコーンを使用したものが多く、ガラスを使ったスピーカーというとその特性上、往年のオーディオファンであれば「キンキンする」、「クセが強い」など特に音質に関していいイメージを持っていないという方も多いかもしれません。しかしながら、今回は平滑性と板厚分布の均一性を持つ
日本電気硝子株式会社(NEG)の超薄板ガラス成形技術と、その異次元の薄さを加工できるほどの3D加工技術を持つ台湾の
Glass Acoustic Innovations Co., Ltd(GAIT)とが作り出す特殊ガラスの登場により、今までに感じたことのない音のクリアネスや立体的な再現性が実現するに至りました。さらに、これを
マークオーディオがこれまでの経験値を活かした形で製品へと昇華。完成したスピーカーユニット「Alpair 5G」を試聴した月刊ステレオ吉野俊介編集長は、「従来のスピーカーとは別次元。これはうまく活用すると、従来のスピーカーを凌駕する新境地を感じさせるものだ」と評価しました。
商品の特徴
3社が関わるプロジェクト
今回のプロジェクトには、3社が関わっています。まずは曲がり強度の強い特殊ガラス「Dinorex UTG ®の」素材を製造する、滋賀県大津市を拠点とする日本電気硝子(NEG)。その特殊ガラスをスピーカーコーンに加工する台湾のGAIT。そして特殊ガラスコーンを使って最終的なスピーカーユニットに仕上げるマークオーディオの3社です。
▲ 世界初UTAGスピーカーができるまで(日本(NEG)→台湾(GAIT)→広州(マークオーディオ)3社リレー)※GREEN FUNDING 公式チャンネルより
素材:日本電気硝子(NEG)が開発した傷や衝撃に強いガラス「Dinorex UTG ®」
今回のスピーカー振動版の素材に採用される特殊ガラスは、最近では折りたたみ式スマートフォンのディスプレイにも採用されている、曲げても割れにくい特殊な極薄のガラスです。
「Dinorex UTG ®」というブランド名が冠されたこの素材は、オーバーフロー成形という製法で作られており高い表面平滑性と板厚分布の均一性が特長です。そこに化学強化(イオン交換)および欠陥除去の表面処理を加えて強度を高めたことにより、薄いのに割れにくいという特性を持たせることに成功しました。
加工:GAIT社が繊細な特殊ガラスを複雑な形状に3D加工
台湾の Glass Acoustic Innovations(GAIT)は、この特殊ガラス素材をスピーカーコーンに成型することに特化した会社です。特殊ガラスのスピーカーコーンの成型には特許技術が用いられています。ここで作られる音響的に特性がいい、新素材である特殊ガラスのスピーカーコーンを、世界のスピーカーメーカーに販売することを目的にオーディオショウなどに積極的に出展しています。ハイファイ用途のメーカーの採用は、今回のマークオーディオが初となります。
同社の工場では、紙のように薄い極薄ガラスをスピーカーコーンの形状のモールド(型)に配置し、ベルトコンベアに乗せて700℃に熱せられた小型の炉を通過させ、徐々に冷却していきます。できあがったスピーカーコーンは、強度を高めるために特殊な薬品に浸し、その後、真円度やエッジを電子顕微鏡で測定。厳しい検査をパスしたもののみが出荷されます。
組み立て:マークオーディオの設計哲学を取り込んだ工程
広州にあるマークオーディオの工場では、まずフレームに機械で均等に接着剤を塗り、ダンパーを接着させる作業が行なわれます。マークオーディオではこの接着材の材料と量もまた音を左右する重要なポイントとして、こだわりをもって管理と作業にあたっています。その後、治具とセットになったボイスコイルをおさめて乾燥を待ち、次の工程でUTAGコーンの接着作業に入ります。最後に、ボイスコイルおよびUTAGコーンにセンターキャップを接着し、マグネットに着磁をしたら完成です。
完成したスピーカーユニットを無響室で測定すると、40kHzまでフラットに伸び(測定マイクの保証限界)、低域から高域までの可聴帯域も暴れが少ないという特性が出ました。フルレンジでここまで広帯域かつフラットなものは、いままで記憶にないほど、優秀な特性といえるでしょう。
世界初100μm超極薄UTAガラススピーカー
きっかけは、フィディリティムサウンドの担当者が、ふとしたことからUTAGの存在を知ったことでした。もともと折り曲がるガラスを主目的に開発された素材ではあるはずのUTAGですが、その特性には驚きを隠せなかったといいます。音の伝達速度はチタンよりも速く、質量はアルミニウムより軽く、しかもペーパーの半分程度の音の損失性。これはスピーカーユニットメーカーにとって見過ごせない内容だったそうです。この特性なら、しっかりとしたスピーカーユニットの設計をすることで今までに経験したことのない音楽再生が期待できる。そう確信をもってマークオーディオの生産部門を動かし、ここに世界初の本格的オーディオグレードUTAGスピーカーの開発がはじまりました。
マークオーディオの資料によると、コーンの素材に求められる主な特性は、軽量・伝達速度・音の損失性(ダンピング)だといいます。ところが、この3要素はそれぞれが相反する特性のため理想的な素材を求めるのは至難の業です。そこで一般的には目的によってペーパーや合金、ポリプロピレンなどが使用されます。
この3要素は楽器の音の再生の要素であるAttack(アタック)、Decay(減衰)Sustain(音の響きの維持)Release(音の終了)で決まりますが、それはAttack=伝達速度&軽量、Decay&Sustain=ダンピングファクターによって決まるからです。
この時間軸の特性はスピーカーの原音再生に非常に重要です。今回のガラスの振動板は、この二つの再生要素に対してかなり理想に近い素材であるといえます。例えるなら、8K画像のような、繊細でカーテンを取り去ったかのような音質が期待できることでしょう。
▲素材伝達速度比較表
スピーカーの再生音のスピード感、音のキレはこの要素で決まります。上の素材伝達速度の測定値にあるように、チタンやアルミニウムよりも速く、ペーパーコーンより1.8倍速いという数値はピアノタッチやシンバルの再生音に理想的です。
▲素材の損失係数(DF=ダンピングファクター)
比較表
スピーカーに使用されるコーンやフレーム、あるいはエンクロージャーの木材は、その素材そのものが持つ音の減衰特性が音色を決定する要素になります。また、素材そのものが持つ共振周波数が原音再生に色付けされる要素にもなります。上記の伝達速度とこのダンピングファクターからは、ハイスピードで美しく音が減衰するという今までの「ガラス」の概念ではとても想像できない数値をたたき出していると言えるでしょう。
▲軽いコーン
スピーカーの中高域特性には軽さは重要です。上の比較表はパルプコーンの平均値を1として比較したものです。今回のUTAGは100μmの薄さですので、相対比はさらに軽くなっています。
▲極めて素直な減衰特性
上の図はUTAGを使用した減衰特性とポリメタクリルイミド(PMI)フォーム(減衰係数が比較近い素材)との比較です。UTAGはすべての周波数帯域で減衰時間がとてもフラットです。単に減衰力だけではなく、全音楽帯域で綺麗に減衰することを証明しています。これは「Alpair 5G」の再生は色付けが非常に少ないということの裏付けになります。
自然な音楽表現、音楽をどう聴かせるのかというアプローチまで含めてきちんと考えられているスピーカー
オーディオ評論家の岩井喬氏は、実際のスピーカーユニットの音を聴いて次のように評価しました。
「従来のフルレンジスピーカーよりさらに圧倒的な音離れの良さが印象的で、他素材では感じられないリアリティがありました。とくに奥行き感の表現は、これこそが理想的な点音源という感じがしました。楽器それぞれの分離感、純度の高さ、スッと立ち上がり、楽器本来の響きを残したままスッと消えていくのが音楽の表現として自然で、性能だけでなく音楽をどう聴かせるのかというアプローチまで含めてきちんと考えられている完成度の高さを感じました」
▲ 音楽之友社月刊ステレオの試聴室にて試聴&レビュー ※GREEN FUNDING 公式チャンネルより
スペック
・ 形式:8cmフルレンジ
・ エッジ材質:ゴム製
・ マグネット:ダブルマウントフェライト
・ フレーム外径:99.6mm
・ フレーム厚み:4.8mm + 約1mm厚ゴム製ガスケット付属
・ 奥行:フレーム取付面から約50mm
・ バッフル開口径:76mm
・ ネジ穴位置直径:89.2mm
※ ネジの太さは約4mmですので、下穴径はΦ2.5~3.0mmが適正です)
※ 振動板およびセンターキャップ部分は化学強化処理が施されているものの、ガラス素材のため力のかけ方によっては破損の恐れがあります。特にお子様などがケガをされないようご注意ください。また、破損したスピーカーはただちに使用を中止してください。
T/Sパラメーター
Revc= 3.4 Ohm
Fs= 107.57 Hz
Sd= 28 cm²
Vas= 1.26 L
Cms= 1.132 mm/N
Mmd= 1.84 g
Mms= 1.93 g
BL= 2.55 T·M
Qms= 2.743
Qes= 0.681
Qts= 0.545
L1kHz= 0.0423 mH
L10kHz= 0.0315 mH
SPLo= 85.6 dB
X max= 3.5 mm (1 way)
Max power handling = 10W (nom)
注意事項
※ この商品は、現在予約受付中です。商品お届けは、2025年7月下旬〜8月ごろの発送予定です。商品の入荷状況により前後する可能性があります。
※ この商品は、スピーカーユニット単体です。
※ この商品は、スピーカー2つで1ペア(左右ペア)です。
※ 当ショップでの購入方法など、ご不明な点がございましたら
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関連メディア
動画
▲ マーク・フェンロンから日本の皆さまへメッセージ ※GREEN FUNDING 公式チャンネルより
試聴会参加者によるレビュー
stereo 2025年4月号掲載記事より
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