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Stereo × Pioneer 「Bonnes Notes」プロジェクト 現生パイオニアの存在意義を賭けた新ブランド「Bonnes Notes」プロジェクト 前回の誕生秘話に続き、今回はそのデザイン開発に迫る

DRESSINGのデザインコンセプトについて説明を受ける生形三郎(写真右)。
解説いただいたのはDRESSINGのデザイン担当若狭氏(写真左)。
写真中央の人物がBonnes Notesを立ち上げた野尻氏である。


「Bonnes Notes」の製品第一弾「DRESSING」。
 野尻氏の5年に亘る努力の結果、次第にその熱意と
「DRESSING」の性能は周囲に認められ、遂に実現の時を迎えた。


取材・文:生形三郎
※Stereo2016年12月号から転載

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製品コンセプトを体現するデザイン


DRESSINGに対する社内の猛反対を一転させた野尻さんの桁外れの熱意は、デザイン部にまで波及。その結果DRESSINGは、製品コンセプトをまさに体現するデザインを纏い完成を見ることになる。

デザインを担当したのはデザイン部の若狭智愛さん。入社3年目にして本プロジェクトのデザインを任される期待の若手デザイナーだ。「触ってみたい、使ってみたい」と思ってもらえるデザインを心掛ける若狭さんが手掛けたDRESSINGは、思わず手にとってみたくなるフォルムだ。プリズムカットされたデザインは、流麗ながらもシンプルで、華やかさと落ち着きが同居する。僅かに傾斜が付けられたプリズムカット部は、本体抜き差し時の滑り止めにもなり、デザイン性だけでなく機能性も備える。さらに、この傾斜とともに次第に掘り込みが平らになっていくフォルムは、ノイズが消え信号が浄化されていく過程をイメージしたものという。機能性だけでなく、製品コンセプト自体も織り込まれたデザインなのだ。

この手のアクセサリー類は、無骨でOA周辺ツール然としたものも多い。その中でDRESSINGのデザインは、手触りや機能性も備えながら、音質向上をも体現する、ハイレベルな意匠であると感じた。

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付けたくなかったPioneerロゴ


そんなデザインにも、野尻氏が問い続ける「存在意義」への挑戦があった。なんと野尻氏は開発当初、あえてこのDRESSINGにPioneerロゴを入れることを拒んだのだ。それも社長に直訴して。そこには、あくまでも「現生パイオニアによる新ブランド」であることへのこだわりがあった。また、Bonnes Notesのイメージカラーである紫も、(同社の新旧ロゴカラーである)赤でも青でもない現生パイオニア、つまり「我々こそが現生のパイオニア=開拓者である」という強いメッセージが込められている。
DRESSINGお試し版

こちらがこの度のMOOK「オーディオ音質改善の極意」の付録となるDRESSINGお試し版。通常のオーディオ製品とは明らかに雰囲気が違う。いかにも、という姿の製品を避けたい方にはぜひ手に取ってもらいたい。 若狭氏の参画なくしてはあり得なかったデザインである。

 
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Stereo誌との全面的なコラボレーション


今回、Bonnes Notes立ち上げに伴い、Stereoとの全面的なコラボレーションが実現した。これは、学生時代よりStereo誌を愛読してきた野尻氏の強い意向により、「Stereo誌」を直接指名して持ち込まれた話が実現したもの。「自身のオーディオ歴に深く関わったStereo誌の読者にこそ解って欲しい」という野尻さんの情熱がひしひしと伝わってくるエピソードだ。さらには、本誌側の返答が出る前に、既にDRESSING量産GOが出されていたという。まさに確信がなければ出来ない、己の進退を賭した挑戦なのである。

具体的なコラボレーションとしては、DRESSINGのお試し版が付録するONTOMO MOOK「オーディオ音質改善の極意」が2016年12月19日に発売される。そして正式な製品版として、3機種のDRESSINGが、パイオニア・オンラインストアを始め、ONTOMO Shopが独占的に販売を行なうこととなる。

エントリーモデルとなる「APS-DR001」は、既に予約受付中だ。また、お試し版とはいえ、その実力は全く侮れない。筆者も実際に自宅環境でその良好な効果を確認済みだ。確信に溢れる野尻さんの挑戦を、ぜひ読者の皆さんにもご体感頂きたい。(※この記事は2016年12月現在のものです)
次回は、いよいよDRESSINGの製品詳解をレポートしていきます。生形氏には、各種DRESSINGの効果も率直に語っていただきましょう
 
生形氏



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▼オーディオ評論家・生形三郎は、「DRESSING APS-DR001」をどう評価したのか!?



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